2019.01.16
市民講座 生と死のフォーラム 第209回 「たたかう良寛」つらぬく生き方
市民講座 生と死のフォーラム 第209回
「たたかう良寛」つらぬく生き方
講師/七施精舎主宰 浅川熙信 氏
2月1日(金)10:30 ●入場無料
会場/群馬ロイヤルホテル
●良寛さんは江戸時代後期の禅僧です。たくさんのエピソードがあることでもよく知られていますが、その生涯はまだ不明の部分が多い人です。子供と手毬をついたり、かくれんぼをして遊んだ話や貞心尼との交流は一部であり、推測やイメージによって作られていった「良寛さん像」が独り歩きしていることも考えられるわけです。
そこで今回は、良寛さんを別な視点から見てみたいと思います。そのひとつは、反骨の人だったということです。良寛さんは後半生において、徹底して藩や宗派・教団というものから距離をおいて生きたのです。組織や集団から離れて、自分の生き方をつらぬいたのです。これが良寛さんのひとつの実像です。日々の衣食住に不自由しても、妥協はしませんでした。
良寛さんブームが起こった時期は、日本の高度経済成長時代と重なります。ファンも増えましたが、上辺だけの現象では下火になるのも早いです。そのことも考える必要があります。良寛さんの生き方に学ぶとしたら、まず、私たち自身が自らを省みなくてはなりません。これはやさしいことではありません。長いものに巻かれず、大樹の陰に隠れない生き方、信念をつらぬくとはどういうことなのか、今こそ良寛さんに学ぶことはたくさんあるのです。
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